読書案内 「13歳から学ぶ日本の貧困」宇都宮 健児 著(青志社 ¥900)

1.この本はサラ金被害者問題などで有名な弁護士の書いた本です。

反貧困ネットワーク代表もやられているとのことです。

 

2.貧困と貧乏は違う(5頁)。

貧しくても人間らしく生活をすることができますね。

しかし、いつまでも貧しい暮らしから抜け出せず体も心も疲れて

人間らしく生きて行けないのが貧困です。

 

3.次に「格差」と「貧困」は違うということです(19頁)。

小泉元首相は「貧乏な人と差が開いたとしても、それは努力してそうなったのだから当然」だと

言われたことがあります。

しかし、ほんとに仕方ない当然なことでしょうか。

貧困は人間らしい生活ができない状態なので、社会にあってはならないものではないかと

言われています(20頁)。

 

4.何故、日本で貧困が増加してしまったのか?

ひとつには、国際的競争に勝つために人件費を企業がカットし、非正規社員を使うようになったこと。

政府が社会保障への出費を減らしたことです。

生活保護の母子加算、老齢加算を2008年度末ですべてなくしました。

貧困が進めば世の中全体が不安になることが問題だといわれます(28頁)。

ホームレス、自殺、犯罪の増加がそれです。

 

5.消費者金融のことですが、アメリカでは金利は何万パーセント取ろうと処罰されないが、

ドイツ、フランスではヤミ金もなければ消費者金融もなく、銀行がその役割をしているとのことです。

また金利も年10%くらいで、それを超えると厳しい処罰になります(55頁)。

 

6.日本では国民健康保険料の滞納している世帯が453万世帯(2008年調査)あり、

この7~8年で100万世帯ぐらい増加しています。

そのうち約34万世帯は滞納が長引いて保険証を取上げられています。

また、ヨーロッパや北欧などの多くの先進国では教育費は大学まで無料のところが多いのですが、

日本の教育予算はGDP比でOECD加盟国の中で比較できる28ヶ国のうちで最下位です。

私は国の政策はこれまでメチャクチャだったと思いますね。

お金持ちでないと大学もまともに入れないということです。政権交代に期待したいですね。

  mae

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