読書案内 「2011年 新聞・テレビ消滅」佐々木俊尚 著(文春新書 ¥750)

1 数年間、ラジオ、テレビに出演させてもらって感じたことがこの本に書いてある。

ラジオに出ていて、広告収入が非常に厳しい状況になっている話しを営業の人から聞いた。

テレビでは下請会社が中心になり番組をつくっていて、あまりお金をかけていない番組づくりがよく分った。

また、芸能、スポーツに多くの時間をさいていて、この点、大変気になった。

いったいどういう人を視聴者として考えているんだろうかと思った次第である。

 

2 ところで、この本はネット時代がもたらす構造変化にマスメディアの経営陣がついて

いけなくて新聞、テレビというメディアが消滅するというのだ。

新聞は再販制度に守られ、テレビ局は電波免許に守られ番組制作を下請け制作会社に放り出し、

自分たちだけ高い給料をもらって何の努力もしていないので「自業自得」だ…(7頁)。

ニューヨークタイムズが新聞が売れなくなり、広告収入が入らなくなって苦境に陥っている。

アメリカでは2008年、多くの新聞が倒れている(10頁)。

マスメディア崩壊は構造的な問題であるといわれその問題は2つあると指摘されている(20頁)。

それは読んで欲しいので説明しません。

 

3 マスメディアがなくなった後は、ミドルメディアであるといわれる(52頁)。

この「パラム」もミドルメディアである。

2008年に日本テレビが37年ぶり、テレビ東京は33年ぶりに赤字、

2009年にはテレビ朝日が17億円の赤字で開局以来初である(143頁)。

そのために制作費の削減に必死になっている。その結果、おバカタレント中心の内容の乏しい番組へとなる。

 

4 録画ネットビジネスと「まねきTV」の裁判については実に興味深い(165頁以下)。

著作権についてNHKと民放五社がここまで神経質に裁判している。

また「区域外再送信」についても驚かされる。2015年から地方ではキー局が見られなくなってしまうかも。

  mae

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