読書案内 「若者はなぜ3年で辞めるのか?年功序列が奪う日本の未来」 城 繁 幸 著(光文社新書270 700円)

1 この本の著者は人事コンサルティングをしている1973年生の人である。

富士通の人事をしておられ、その後独立していかにして日本企業が成果主義と

付き合うかを取り上げ、高い評価を得ている。

この本は題名もユニークで内容はとても参考になる。読んで欲しい一冊である。

 

2 内容

① 大学を卒業して入社した人が、2000年の統計で3年以内に36.5%が会社を辞めている。

② 社内で「心の病」の人が増加する企業が61.5%。そのうちの61.0%が30代に集中している。

③ 年金問題

・日本の年金システムは現役が引退を養う賦課(ふか)方式

・2010年に引退が現役と逆転

・2004年の収支 保険料プラス国庫負担で約27兆円

支給額  約32兆円

→ すでに実質5兆円の赤字

・2015年では年10兆円の赤字は確実

・2004年に大幅な年金改革実施

1965年保険料5.5%→2017年以降18.3%

④ 歯車が自分の意志を持たされるまでに出世させてもらえる時代はすでに終った。

⑤ 昭和的価値観

→ 定年まで勤続することが最もお得で社会的なステイタスも得られ、最大の幸福を生む

→ 偏差値の高い大学を出て、大きい会社に入り定年まで勤める。

夜遅くまで面白くない作業をこなし、疲れきっては猫の額のような部屋に寝るために帰る。

そして、日が昇ると、また同じような人間で溢れかえった電車に揺られて、

人生で最も多くの時間を過ごす職場へ向かう…。

これこそが幸せと教え込まれてきた(219~220頁)。

→ 一定の物質的、精神的充足が得られた時代は15年以上昔に終った。

⑥ この昭和的価値観が我々をレールに縛りつけ怯えさせるものの正体。

 

3 上記内容は、ごく一部である。今、社会が大きく変化し、若者が変化している。

それが何故かよく分かった。

この本を読むとこれからの社会がどう変化するかもよく分かる。

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