コラム 「転機~私を変えた出来事~」

弁護士になって10年余、少しは余裕もできて、マイホームの地鎮祭の日をむかえていた。

妻は少し体調が悪いといってその日病院に行っていた。それでも何とか鍬入れを済ませた。

 

2日後、仕事先に突然、私の事務所から電話が入った。

病院の先生に電話を入れよとのこと。

ドキッとした。まさか。

私は神にも祈る気持ちで電話を入れた。

とにかく病院に来い、その上で妻の状態を説明するとのこと。

私は足元から血が引いていくのを感じた。

 

やはり、最初のドキッとした不安は的中した。

妻は、第三期の末期ガンであった。

 

その日から6ヶ月におよぶ闘病生活が始まった。

妻はマイホームの心配をしている。

私は、「家なんていつでも建てられる。病気をなおしたら、もっと良い家を建てようよ。」と

軽く言った。しかし、資金の3分の1は支払済である。

 

子供は、当時、小6の男の子、小3の女の子の2人である。明日からどうやって行こう。

弁護士の仕事は、ハードな面もあり、クライアントの付き合いも大切である。

広告や宣伝が原則的に禁止であり、これまでは深夜の帰宅が日常であった。

 

どうやって、この生活リズムを2人の子供との生活で調整していくのか。

実家の母等の協力について、妻は一切拒否の態度である。

別にケンカしていたわけではないが、わが家に母等が入ること、協力してもらうことを

妻は極度に嫌がった。仕方がない。

その日から、私は、朝食、洗濯、掃除等の全ての家事を子供たちに協力してもらいながら

やることになった。

  mae  tugi

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