読書案内 「貧乏入門」小池龍之介 著 (ディスカヴァー ¥1400)

1 この本は、1978年生まれの若い住職が書かれた本です。

この人は、月5万円位で生活をしておられ、月の電気代が800円~900円位だそうです(4頁)。

この人、東大教養学部で西洋哲学を勉強し、学生時代は服を買いまくったり、

女の人に貢いでもらったりの生活をしていたそうです。

そういう生活の中からお金について原始仏教の点から考え直し、現在の生活に至ったとのことです。

 

2 この本は貧乏になりましょうといっている本ではありません。

お金があってもなくても、お金にものを言わせない生き方へシフトするということが書いてある本です。

お金の支配から自由になって生きていこうということです。

 

この本の核心から入ります。201頁に「中国をはじめ新興国の人々がまだ幻想に浸っているなかで、

いち早く幻想から脱出して価値観を組み替えることのできる未曾有のチャンスに、

私たち日本人はいるのです。」と書いてあります。私もそう思いますね。

つまり、「お金があってもどうやら幸せになれるわけではないらしい」という

気づきを得るチャンスということです(202頁)。

 

但し、その後、205頁に『ところが日本が必ずしも豊かとは言えなくなってくるとともに、

「不幸なのはお金がないせいで、回復すれば幸せになれるに違いない」という幻覚が、

日本を再び覆いはじめているように思われます』と書いてあります。そう思いますね。

 

3 次に「ケチケチする心が不幸を導く」ということです。

お金が及ぼす大きな害悪のひとつだと言われます(185頁)。

必要なものだけにお金を遣うということが大事です。

欲望からくる欲しいものではありません。

余計な消費行動を控えて、必要なものだけにお金を遣うこと。欲望による買いたいもののために、

必要なものをケチること。お金の支配から自由になることから幸福感がある生活になるということです。

 

幸福になる究極のお金の遣い方は「人のためにお金を遣う」ということだと言われます(190頁)。

これについても色々と書いてあります。ちよっと、かわった話しではないかと思われますが、

私も「お金にものを言わせない生き方」へシフトしたいと思いましたね。

  mae  

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