読書案内 「高学歴大工集団」 秋元 久雄 著(PHP研究所 ¥1400)

1 この本は、株式会社平成建設社長が書かれた本です。

全く偶然のですが、この会社のことをTVで見たことがあり、書店で見つけたので買って読んだ訳です。

建設会社ですが、大工、職人を再生させるのを目的に起業しておられます。

私は弁護士も大工さんの仕事と似ているなと思います。経験による職人仕事だからです。

だからよい棟梁について修業することが大切ですね。経営者としてもこの人の考え方には納得させられますね。

 

2 冒頭に

「金を残して死ぬ者は下だ。仕事を残して死ぬ者は中だ。人を残して死ぬ者は上だ。」

という後藤新平の言葉を書いておられます(7頁)。全くその通りですね。

弁護士においてもそう思いますね。会社のために貢献できる弁護士を私は残したいと常々思っています。

「このまま放っておくと、大工や職人に未来はない」と思い、

平成元年に40歳でゼネコンを辞めてたった一人で建設会社を起こされたそうです(35頁)。

この会社は下請をつかわず、全て自社内で行うことにしています(41頁)。

又、現場にお客様の顔写真を掲示して「誰からお金を頂いているか」を

しっかり認識できるようにしているそうです(42頁)。

 

3 この会社は平成20年度売上高110億円という実績を上げています(49頁)。

170人の職人を社内で抱えています。

目先の利益を焦って追求するのではなく、5年後の目標のために「急がば回れ」の精神で

盤石な基盤を作ることがこれからの経営者に求められることだと言われます(55頁)。

真の成功とは「遣り甲斐を持って楽しく生きること」だと言われます(57頁)。

私もそう思いますね。お金持ちになることではありません。

チームワークというのはつくろうと思ってつくれるものではありません。

同じ現場で同じ汗をかいて、初めて生まれるものだと言われます(60頁)。

会社で出世しても意味がないといわれます。

その通りで、「どこへ行っても通用するスキルを身につけることが大切」だと言われます(62頁)。

全くその通りです。

スキルは営業力であると言われます。営業は全ての商売の基本であると言われます。

どうやるか。客が欲しい「情報を提供すること」が一番であると言われる(103頁)。

営業マンは

①元気よく、明るくて楽しい人

②毎日を精一杯生きる人

③自分の商品に絶対の自信を持つ人

④数字に気を遣う人だといわれます

⑤自己管理できる人(117頁)。だそうです。

 

4 次に、世の中に「安くていいもの」はない。ということをいわれています(126頁)。

その通りですね。だから、この会社は、相見積りは受けず、安値受注もしないそうです。

他に、人を採用する時の基準について書かれているところが、

私の考え方と全く一致していたので紹介したいと思います。

 

l. 明るい人

l. 楽しい人

l. 本当は利口だけどバカにもなれる人

l. フットワークが軽い人

l. コツコツ努力できる人

です(154頁)。

 

女性の採用レベルについては、かわいい人ということです。

前向きで素直で人に対する思いやりがある女性で、どんなにいい大学を出ていても、

性格がかわいい人でないと駄目だということです。美人ということではありません(156頁)。

私も全くその通りです。将来女性弁護士を採用する時の私の規準でもあります。

 

その他にも参考になることがこの本には多いです。経営者の方は一読してもらいたいものです。

  mae

Copyright© 2008 ito kunihiko All Rights Reserved.

アイ・ブレイン サニッシュ