コラム 「独活(うど)の大木」

初老に入ろうとしている今、若干思い出すことがあるので書いておこうと思うことがあります。

学校でいじめがあり自殺する生徒のニュースが最近多いです。

そこで、思い出すことは、私が小学4年生の時に先生から「イトウ、お前は独活(うど)の大木だ。」

と言われたことがあります。

 

独活(うど)の大木とは身体は大きいが役に立たない人という意味で、当時、教科書の中にその木

の話があったので意味は分かりました。私は10歳位だったが、大きな精神的衝撃を受けた事はよ

く覚えています。

 

なぜ、そんなことを先生が私に言ったのか今もって理解はできないが、私をそう評価していた事だ

けは確かで、その後、中2ぐらいから勉強のできる子になるまで、自信喪失し、学校生活が楽しく

なかったことだけは確かです。

 

それまでは勉強ができる秀才たちがとても羨ましかったです。

教師が浴びせる心無い言葉が生徒を傷つける事があることは確かにあります。

しかし、こういう私を母が常に励まし、私の能力を信じ、支えてくれたので、どうにか耐えてきました。

そういえば、先日、その母から、うちは独立した台所もない小さな2間の借家に居たので、

小学校の先生の家庭訪問も飛ばされたという話を聞いて大変驚きましたね。

そういうものなんですよ。

 

できの悪い生徒に対する現実の差別や軽蔑はあると思います。

そもそも、世の中はそうですので、やむを得ないと思いますね。

学校の先生も父兄や教師間の人間関係や仕事などでとても疲れていると思うので、

そんなの構ってられるかということはよく分かります。

 

私が何とかやってこられたのは、私を信じてくれる人がいたからであり、そういう人の存在は

人生でとても大切ですね。

自殺する事なんかないんです。嫌だったら、学校へ行くことなんか全然ないと思っています。

勉強は家でも充分できるので安心していいと思います。

幸せに生きる道は沢山あって、お金持ちや社長さんになれなくても、とても幸せに人生を過

ごした人がいることをしっかり教える事が教育だと思います。

   mae

Copyright© 2008 ito kunihiko All Rights Reserved.

アイ・ブレイン サニッシュ