コラム 「時代の流れによる精神的変化」

ときどき、子供の頃のことを思い出す。

私は1953年生まれなので、日本が高度経済成長という日本の歴史の中でも 有数の大転換期の

時代に同時代的に成長してきたといえる。

この時代は、日本人を物質的にも精神的にも大きく変えてしまったといわれる。

私は勿論変わる以前の日本人を全く知らない訳ではあるが、この時代の渦中にいて翻弄されていたのである。

ラジオしかなかった家にテレビがきたことはよく覚えている。

新しい物好きの両親が、どういう訳か近所より早く小さな借家に導入し、隣人がすもうを見に来てい
たことは覚えている。

 

1964年の東京オリンピックには普及率が90%になっていった。

1959年から国民健康保険が発足。61年より国民皆保険となった。

子供の頃には、家で出産するとか死亡するとかということは一切なく、全て病院の出来事となって
いた。

そういう根源的な情緒を学ぶ大きな機会が奪われてしまったという学者がいる。

 

次に、インスタント食品の出現である。1958年にチキンラーメンが発表された。

また、スーパーマーケットが1953年に東京青山にできた。

そのため、小規模の問屋などがつぶれてしまった。

これらは非常に大きな時代変化である。そうやって、世界第2位の経済大国となった。

現在、第2の大きな時代変化をむかえていると思う。

第1に、パソコン・携帯電話の普及である。これにより飛躍的に情報通信が革命的変化を起こしている。

第2に、医療技術の高度な発達による延命治療やDNA操作など「神の技」をくつがえす方法が

出現してきている。

第3に、飲食の時代である。なしでもある。

グルメ番組は毎日放送され、いつものタレントが「マイウー」などといって、いかにもおいしいように宣伝する。

ところで、精神的変化も極めて多い。

 

高度成長時代、バブル時代につくられた拝金主義に基づく貧しい精神生活は、この第2次の変化に

どのように影響を受けるのかが興味深いところである。

  mae 

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