コラム 「THE READER」

相当に重い映画(THE READER)を見てしまいました。

 

アメリカ制作映画なんですが、場所はドイツです。

ドイツ人が主人公です(言葉は何故か英語)。

15歳の主人公が病気でうずくまっているところを通りかかった35歳の女の人が助けるんですが、

これがきっかけで2人は恋愛関係になり、15歳の主人公は女の人に夢中になってしまうんです。

 

女の人の方は、電車の車掌さんの仕事をしているんです。

しかし、それは一夏の恋ということで終り、女の人は姿を隠してしまうんです。

やがて、10年位経つのでしょうか、男はロースクールの学生になっているんですね。

そのための法廷見学をしているとその女性が被告人となっているんです。

その法廷は、戦争中のナチの犯罪を裁くものなんです。

戦争中、その女性はユダヤ人の監視員をしていて、ユダヤ人の移送の際に爆撃があり、

ユダヤ人を収容していた教会の門を解放せずに全員を殺したという罪なんです。

その証拠となる文書について、後にその女性がいい加減なことを書いて報告したとして、

その犯罪の中心人物とされて無期懲役ということになるんです。

 

ここがポイントです。

他の被告人は自分は書いていないと主張し、罪をその女性に被せる訳です。

しかし、この主人公のロースクールの学生は、決定的なことを知っているんですね。

そこを話したら、作者から怒られそうなんで話しません。

 

やがて、女性は20年後66歳で仮釈放となりますが、身元引受人がいないので、

すでに弁護士となっている主人公のところに電話がかかり、20年ぶりに対面するんです。

仕事も部屋も用意したので1週間後に迎えに来るというんです。

主人公は検事になっている妻と離婚をしていて一人娘がいるという状況なんです。

しかし、1週間後に主人公は女性と会えないんです。

 

何故か?これも秘密にしておきます。

 

とにかく、主人公はこれまで自分の娘と疎遠であったが、非常に深く娘のことを思っていることに

気づき和解していくんですね。

そして、この娘にその女性のことを話すんです。大体、以上のような話です。

 

ドイツではホロコースト、即ち、ユダヤ人に対する強制収容所への収容、強制労働、ガス殺などで

少なくとも500万~600万人の人が犠牲になっていることにつき、犯罪の時効などを撤廃して

非常に厳しい追及を自らしています。このことを知らない人もいますが、日本とは大きな違いです。

 

これにより、現在、ヨーロッパ社会の一員、リーダーとして各国から認められたといってもいいと

思いますね。

アメリカ映画ではありますが、最近になく深い内容の映画でした。

  mae

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