コラム 「離婚相談」

最近、離婚事件などの相談を受けている時に、どうして、この人や相手方がこんな愛情の欠片

もない酷いことをするのか理解できないことがあります。

夫婦としても、親子としても、とても家族(家族であった)とは思えない仕打ちに驚きます。

生活費を渡されなければ、子供達はどうするのだろうか、そう思わないですか。

 

その原因がどうも、当該人物の子供の頃の母子関係のありようが、その後の対人関係に大きく

影響している事にあることが分かりました。

特にその中心は「甘え」です。

 

甘えは相手との一体感を求める欲求であり対人関係を成立させるものです。

甘えてばかりの段階から甘えてばかりではいられないという段階への脱出が大切らしい

(土居健郎の「甘え」の理論から)です。

つまり、母子関係の甘えから、その甘えを克服し、その一体関係に埋没していた自分を、

その対象から分離して自分をみつめることから自分があるという意識(自覚)を掴む事が大切です。

ところが問題のある人は「甘えさせてもらえない」又は「甘えたことがない」人が多いと思います。

そういう人は甘えたりばかりいられないという段階へのプロセスがないので「甘えられる距離をつかむ」

ことができないです。

良好な人間関係を結ぶにはこの適切な距離をとる事が不可欠です。

夫婦、親子という人間関係も同じです。

理解できないことをする前記の人は、どうもこの距離感がつかめられないようで、「甘えっぱなし」の

人や「甘えられない」人が多いように思います。

 

「甘え」の自覚は人間関係をつくる大切なものですが、そういう自覚のない人は、親密な人間関係を

つくるための葛藤に耐えられない人であり、お互いを尊重しあう健全な人間関係を結ぶことが

困難なようです。

 

だから、私は相談者から子供時代の生活環境などのお話を聞くようにしております。

成程と思う事が多いですね。

結婚相手を探す時のポイントにもなると思います。

  mae

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