コラム 「妻籠」

先日、木曽路の妻籠というところに行きました。木曽路と言えば島崎藤村を思い出しますが、

妻籠にも藤村の母の実家があるとのことです。島崎藤村は子供のための児童文学を書いています。

その中に、小林一茶のことを書いています。

 

「われと来て遊べや親のないすずめ」という句は、一茶の句として有名ですよね。

 

この小林一茶という人は、子供の頃から、継母の手に育てられて、ひがみというものが多い人だと

書かれています。しかし、その後の文章がいいですね。

 

「段々この世の旅をして、色々な人にも交わってみる内にこんなにも幼いものに温かい心を寄せる

ようになりました。(中略)この世に生れて熱い思いを抱き、冷たくなった人の心を暖めようとする

ところから、こんな句も生れてきたのでしょう。」

と書いてあります。

この世の旅で人と交わり、温かい心を寄せるようになること。熱い情熱をもって人の心を

暖めるという所は、私もそう思いますね(島崎藤村全集19巻「力餅」より)。

 

人生の旅で私も夕日をチラリと垣間見ることができる年齢になってきました。

夕日が美しいものであること、たそがれが近いということ。

私は人生の旅で毎日のように歩いていますね。

行けるところまで行きたいと思うばかりです。

  mae

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