コラム 「北国の春」

「北国の春」という歌を知っていますか。千昌夫という歌手が歌っている歌で、中国でも大変に

流行した歌です。この歌は「いでたく」という人が作詞して、有名な作曲家の遠藤実が作曲した

歌です。私も歌えます。

 

この「いでたく」は北国の出身でなく長野県の出身で遠藤実は新潟の出身です。

いでたくは遠藤実の弟子です。小学校の時に父をなくして、一回り上の兄の援助で生活し、

東京の大学を出て、なんとすぐに会社を立ち上げたのですが、失敗してしまい、

遠藤実の弟子になったそうです。

もともと作詞は好きで続けていて、会社を立ち上げた時に遠藤実と知り合いになり弟子と

なったそうです。遠藤実も、長年ギターの流しをしていて、その後、ヒット曲を出す作曲家と

なられました。

 

そこで、北国の春なんですが、もともとB面、といっても最近の人は、このB面というのが

分らないので説明しますが、昔はレコード盤が裏表になっていたので裏面、つまり、あまりヒットを

期待されていない曲の方として作詞されたものです。いでたくが遠藤実に作詞したものを見せた

時に、遠藤実はとてもいいと思ったらしく、その5分後に曲ができたそうです。ところが、千昌夫が

歌ったのですが、ヒットせずに長い間低迷していて期待はずれになってしまいました。

こういう状況が続く間に、段々と当時、流行っていたカラオケ…と言っても最近のような便利なもの

でなく、カセットをいちいち入れ替えるもの…で歌われるようになりヒット曲になったそうです。

また、日本の歌がヒットすることが珍しい中国でも大ヒットしました。

 

私が中国に行って交流会ではこの北国の春を歌うようにしています。

そうすると会場では一緒に歌ってくれる中国人の人が多いですね。

ところで、この歌の歌詞の3番を歌っていますと、無口な親父とお酒を飲むという所が出てくるん

ですね。ここの所で、いつも私は亡くなってしまった親父と、どうして、しっかりお酒を酌み交わす

ことが無かったのだろうかと思ってしまうんですね。

 

都会から帰ってきた息子と楽しくお酒を酌み交わすというシーンだろうと思うんですがね。

チャンスはいつでもあったんだと思います。お互いに照れもあったんだとは思いますが。

少しだけ悔やまれますね。

 

でも、私が司法試験に落ちまくっていた時に、夏になると、いつも魚釣りに2人だけで連れて行って

くれました。静かに流れる川面を2人で並んで見つめていた長い時間のことはよく覚えています。

この静寂が心を休めてくれて長い受験生活を助けてくれたようにも思いますね。

それはそれでよかったんだと思いますね。

  mae  

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