コラム 「結婚とは」

村上春樹著「雑文集」(新潮社1400円)を読んでいたら、村上春樹が安西水丸さんの

お嬢さんの結婚式の挨拶文がありました。

 

「かおりさん、ご結婚おめでとうございます。僕も一度しか結婚したことがないので、

詳しいことはよくわかりませんが、結婚というのは、いい時にはとてもいいものです。

あまり良くない時には、僕はいつも何か別のことを考えるようにしています。

でもいい時には、とてもいいものです。いい時が沢山あることをお祈りしています。お幸せに。」

 

というものです。少しだけ驚いたのは、村上春樹も「あまり良くない時」があるんだという

ところです。私は二度、結婚しているので村上春樹よりもこの「あまり良くない時」については

詳しいかもしれませんね(笑)。

 

若い時は、それなりにケンカもしました。

他人同士が一緒に住むんですから、そういうこともあるでしょう。

しかし、最近は、「あまり良くない時」は、村上春樹のように別のことを考えています。

そして、嵐が通り過ぎるのを待つようにしています。妻もそうしているかもしれませんがね(笑)。

離婚事件の話を聞いていると、この「あまり良くない時」に互いにかなり詰めて

しまうというのか、激しい対立をしてしまう人が多いようですね。

 

お互いに「いい時」のことを思い出してみることも大切だと思いますね。

 

そういえば、安西水丸さんについてですが、あまり美術に関心のなかった先妻が、

死期の迫ったベッドの上で「安西水丸の絵、いいね。」といったことがありました。

 

私は、美術について少しは関心を持ってもらったことによかったなと思いましたね。

  mae

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